在宅医療(訪問診療)とは?


在宅医療は、訪問診療と往診を行います。

<訪問診療>


患者さまの状態に基いた診療計画を立て、定期的に訪問します。
外来診療とは異なり病気になってから治療するのではなく、予防、もしくは早期発見という視点で、定期的に自宅でできる検査(採血、エコー検査等)を行い、在宅での生活をサポートします。
その為、症状によって異なりますが、医師と相談の上、1~2週間の間隔で診療し、検査と合わせて対面による診療を行います。
細かな変化に気づけるよう、患者様の生活の場で、話しやすい関係性を大切にしながら健康サポートを行います。

<往診>

体調の変化や症状の急変の際、患者さまの求めに応じて訪問し診療を行います。在宅医療は、「訪問診療」と「往診」を組み合わせ、24時間365日、ご自宅での療養生活を支えます。
体調について先生と相談したい、診察は不要だけどお薬が欲しい等、定期往診に加えて「電話診療」も可能です。
さらに、ケアマネジャーや訪問看護、訪問介護、訪問リハビリなどの介護サービスとコロナ禍においても風通し良く連携し、医療と介護が一体となって、ご自宅での生活を支援いたします。
在宅医療を利用しながら、専門的な治療や検査を行っている病院の外来を受診することも可能です。
入院が必要となった場合は、希望される病院や連携病院など、入院先の手配・調整を行います。

在宅医療(訪問診療)が受診可能な方


在宅医療(訪問診療)は、疾病や傷病のため、お一人で通院が困難な方が対象となります。
以下のような方がご利用いただけます。

・在宅での療養を希望される方
・入院や通院が困難な方
・ターミナルケア(ご自宅での最期の時間を過ごしたい方)が必要な方
・認知症や寝たきりの方
・在宅で生活するうえで医療的サポートが必要な方
・コロナ等の感染症が不安で受診できない方

診療内容


内科、外科、皮膚科等全ての分野の診療を行います。
専門的な治療を要する時は、専門病院を紹介します。
専門的な治療が終わった後の、継続的な治療は当院で引き継ぎします。
訪問医療は、在宅生活を支えるための総合的な診療をする、「主治医」の役割を担います。

・がんの在宅緩和ケア
・褥瘡、潰瘍の在宅での治療
・心不全、呼吸器疾患の在宅管理
・認知症、精神疾患の専門治療
・パーキンソン病、ALSなどの特定疾患
・経鼻経管栄養
・在宅酸素療法
・胸水、腹水穿刺
・糖尿病、高血圧、高脂血症、
 リウマチなどの慢性疾患

在宅で療養する患者さまを支えるのが在宅医療の役割です。
当診療所では、病気の種類や重症度、社会的背景を理由に診療をお断りすることはありません。

診療費用


【70歳未満の方】

医療保険(約20,000円※~)
※3割負担で月2回の訪問診療の場合、採血、検査等は別途医療費が加算されます。

【70歳以上の方】

医療保険
※1割負担で月2回の訪問診療の場合、採血、検査等は別途医療費が加算されます。

限度額区分月額診療費の目安上限額

所得901万円超及び未申告
18,648円~21,348円
 
252,600円 +(総医療費-842,000円)× 1%

所得600万円超から901万円以下
18,648円~21,348円
 
167,400円 +(総医療費-558,000円)× 1%

所得210万円超から600万円以下
18,648円~21,348円
 
80,100円 +(総医療費-267,000円)× 1%

所得210万円以下
 
18,648円~21,348円
 
57,600円

非課税
 
18,648円~21,348円
 
35,400円

負担割合月額診療費の目安上限額
1割負担
(限度額証なし)
6,216円~7,116円18,000円
1割負担
(限度額証区分ⅠⅡ)
6,216円~7,116円8,000円
2割負担12,432円~14,232円
 
18,000円
3割負担
(現役並み所得Ⅰ)
(課税所得145万円以上)
18,648円~21,348円80,100円 +(総医療費-267,000円)× 1%
3割負担
(現役並み所得Ⅱ)
(課税所得380万円以上)
18,648円~21,348円167,400円 +(総医療費-558,000円)× 1%
3割負担
(現役並み所得Ⅲ)
(課税所得690万円以上)
18,648円~21,348円252,600円 +(総医療費-842,000円)× 1%

高額療養費制度は、所得に応じた負担額の上限を超えて払いすぎた場合、申請すると払い戻される制度です。
あらかじめ「限度額適用認定証」を申請して、医療機関に提示すると、認定証に記された上限額以上の請求は生じなくなり、事後の払い戻しの手続きが不要になります。
「限度額適用認定証」の申請方法は、国民健康保険をお持ちの方は区役所、社会保険をお持ちの方は会社もしくは保険者にお問合せください。

≪その他≫
【定期往診以外の往診 ※1割負担の場合】
(昼間) 846円 ~ 1,710円  (土日祝夜間)2,520円 ~ 3,880円
【電話での診察の場合 ※1割負担の場合】
(昼間) 78円         (土日祝夜間) 143円 ~ 498円 

  

■当院の新型コロナウィルスへの対応について

新型コロナウィルスの院内感染を心配される方も多くいらっしゃると思われます。
皆様が安心して当院を受診いただけるように、感染対策をおこなっております。
・ご来院される患者様全員にマスクの着用をお願いしております。
・当院入口にてアルコールでの手指消毒のご協力をお願いします。
ご来院いただく前に、お電話でご相談くださいますようお願いいたします。

療地域


台東区、千代田区、中央区、墨田区、江東区、文京区
を中心に中心に訪問し診療をしております。

診療開始までの流れ


①お問合せ

ご自宅での療養に切り替えたい、在宅医療(訪問診療)を開始したい、と思われたら、まずはご連絡ください。
ご不明な点や気掛かりな点などお気軽にお問合せください。

【連絡先】
在宅医療 連携窓口(平日9:00~18:00)
(TEL)03-5846-9365
(FAX)050-3588-3903

②ご説明・ご相談

在宅医療(訪問診療)について詳しくお話いたします。
加えて、医療保険・介護保険についてもご説明いたします。
ご自宅で過ごす不安や、在宅医療にかかる料金など、お気軽にご質問ください。
ご自宅での対面説明、電話、インターネット等、
ご希望の方法で対応いたします。

③初回診療日の調整

ご本人やご家族のご都合を伺い、初回診療日を決定いたします。
必要に応じ、関係するケアマネジャーや介護サービスへの連絡・調整を行います。

④訪問診療の開始

訪問診療を開始します。
訪問診療初日は、地域連携のスタッフが同行し、患者さまに医師、
スタッフのご紹介をいたします。
訪問診療には、医師と看護師の2名でお伺いします。
いつも通りの生活状況を診療の参考とさせていただきます。
特別にご用意いただくものはございません。
お気遣いもご無用でございます。

患者さまQ&A


Q、在宅医療を開始するにはどのようにすればいいですか?

A、入院中の方は病院の相談室へ、ご自宅にいらっしゃる方はケアマネージャー等を通されますと円滑です。
ご不明な点等は直接当診療所までお電話ください。地域連携部で対応いたします。

Q、定期訪問日以外に具合が悪くなった場合、どうすればいいですか?

A、まずはお電話をください。症状から対処方法をお伝えし、医師が必要と判断した場合には往診いたします。24時間365日対応しております。

Q、「少し腹痛がある、、」そんな時でも往診をお願いできますか?

A、定期的に訪問している患者さまの対応はもちろんできます。定期的に見ていない方のその日のみの往診は原則行っておりません。

Q、どのような疾患の方を診ていただけますか?

A、様々な病気により外来に通院することが困難となっている方が対象です。当診療所は難病や終末期医療が必要な方等の診療も幅広い年齢層の患者さまに対応しております。

Q、訪問診療で点滴や医療処置は対応してもらえますか?

A、もちろん大丈夫です。採血から超音波検査、酸素療法や中心静脈栄養の管理、緩和医療等様々な医療措置に対応しております。

Q、訪問の日時は指定できますか?

A、定期的に訪問予定を立てます。ご家族の予定も考慮の上、柔軟に対応いたします。

Q、診療費用のお支払方法は何に対応していますか。

A.銀行、金融機関での口座引き落としに加え、クレジットカード(※)でのお支払いにも対応しています。クレジットカードでのお支払いは、ご家族が遠方にお住いのケースなどでご活用いただいています。お気軽にお問い合わせください。
※利用料として決裁時に一回当たり、100円(税別)が必要です。

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